ドイツではイースターのことを”Ostern(オスターン)”といい、キリスト教の重要な祭りの1つです。
最近は日本でもイースターは、テーマパークでイベントが行われたり、雑誌やお店で期間限定のメニューやアイテムが購入できたりと、より身近な存在になっていますよね。
「イースターの期間ていつからいつまで?」「イースターエッグやうさぎがモチーフなのはどうして?」
意外と知られていないイースターについて、詳しく知ることができればもっとより楽しめるようになります。
この記事ではそんなイースターと、ドイツでの楽しみ方についてまとめてみました。
イースターの由来や歴史
イースターとは何?
イースターとは簡単にいうと、キリスト教における最も重要な祭りの1つ。イエス・キリストが死後3日目に復活したことを祝う期間のことです。
復活祭とも呼ばれ、キリスト教徒にとっては、新しい命の始まりを祝う特別な日です。
イースターは、春分の日の後の最初の満月の日曜日に行われます。新しい命の始まりを祝う特別な日であるため、キリスト教徒が多いドイツではとても重要な日です。
イースターの起源
イースターの起源は、キリスト教の中心的な祭りである復活祭にあります。キリスト教では、イースターを通じてキリストの復活によって罪が許され、新しい命が与えられると信じられています。また、春分の日に祝われる古代の儀式や、ユダヤ教の過越祭に由来する要素も取り入れられたとされています。
イースターはいつ?
イースターの期間は?
イースターは、春分の日の後の最初の満月の日曜日に行われます。この日を復活祭(イースター・サンデー)ともいいます。
そのため、イースターは毎年日付が異なりますが、通常はおよそ3月下旬から4月上旬にかけて行われます。イースターの期間は、復活祭の前日である聖金曜日から、イースター・マンデーまでの4日間です。
イースター・マンデーについて
ドイツでは、復活祭の翌日の月曜日も祝日となっています。この祝日は、”Ostermontag(オスターモンターク)”と呼ばれています。復活祭の月曜日は公式の祝日となっており、多くの企業や学校が休業となります。
イースターのシンボルや伝統
イースターエッグについて。なぜ卵?
イースターエッグは、卵を模した色鮮やかな装飾物やお菓子のことを指します。イースターエッグがシンボルとして使われるようになった理由は、卵が春や復活、新しい命の象徴とされているから。また、卵は中に新しい命を宿すことができることから、復活の象徴として捉えられるようになりました。
イースターとうさぎ
イースターにおけるうさぎは、新しい命や再生、繁栄の象徴として捉えられています。うさぎは繁殖力が強く、春になると多くの子うさぎを生むことから、春の象徴ともされています。また、キリスト教では、うさぎが復活の象徴であるとされ、聖書には「キリストが復活した際、墓から出たうさぎを目撃した」という言い伝えが残されています。
ドイツでは”Osterhase(オスターハーゼ)”とも呼ばれているよ
その他のシンボル
イースターには、卵やうさぎ以外にもさまざまなシンボルがあります。たとえば、イースターリリーは、キリスト教における復活の象徴とされています。この花は、春に咲くことから再生や新しい命を表しており、また、その白い花弁はキリストの清浄さや神聖性を象徴しているともいわれています。
その他には、イースターに新しい衣服を着るイースタードレスと呼ばれているものもあります。これは、復活の喜びや新しい命を象徴していて、キリスト教の信仰を持つ国や地域でよく見られる風習です。
イースターの楽しみ方
イースターエッグの飾り付け
ドイツでは、イースターエッグを飾るのが一般的な習慣です。イースターエッグは、色とりどりの卵を使って、家や庭、公園などに飾られます。また、手作りのイースターエッグや、クラフト用品で作ったデコレーション用品も人気があります。
イースターエッグの探し物
ドイツでは、“Eiersuchen“(卵を探す)または”Ostereiersuche“(イースター卵を探す)というものがあります。
子どもたちがイースターエッグを探す遊びで、家族や友人と一緒に庭や公園などでイースターエッグを探し、見つけたらお菓子やプレゼントをもらうことができます。
宝探しみたいで楽しいイベントだね♪
イースターファイア
ドイツの一部の地域では、イースターファイアが行われます。これは、イースターを祝うために、大きな焚き火を焚く行事で、春の訪れを象徴しています。イースターファイアは、地元のコミュニティや教会が主催し、地元の人々が一緒に楽しむ行事として行われます。
イースターに関連した食べ物
イースター・ブレッド
イースター・ブレッドは、イースターの食べ物として有名なものの一つ。ヘーゼルナッツやレーズンを入れたヘーゼルナッツ生地の甘いパンです。また、イースター・ブレッドと同様の材料で作られるイースター・クランツも有名です。カラフルな装飾を施したリング状のパンで、見た目も華やかな食べ物です。
ピンクハム
ドイツ北部ブレーメンで食べられるピンクハムは、豚肉を塩漬けにした後、独自のブレンドで香辛料を加え、熟成させたもの。ドイツのイースターには、他にもピンケルと呼ばれる豚肉とオートミールで作られたソーセージや、ビーフロール、ポテトサラダなどのハートフルな料理も人気があります。
イースター・ラム・ケーキ
ドイツでは、イースター・ラム・ケーキと呼ばれるケーキも人気があります。一般的にはパウンドケーキの生地を使い、子羊の形に焼き上げます。このケーキは粉糖を振りかけて、チョコレートの卵やウサギなどでデコレーションされることが多いです。
ドイツでは、チョコレートのウサギや卵などもスーパーやショップにたくさん並びます。様々な形や大きさのクッキーやビスケットも楽しむことができるのはイースターならでは♪
まとめ
ドイツでは、家族や友人との大切な時間を過ごすための手段として、今でもいろんな方法でイースターを楽しんでいます。ドイツでも地域によって異なる伝統や習慣があるので、実際に一緒に楽しんでみるのもいいかもしれませんね。
ドイツ語でコミュニケーションがとれるようになると、よりドイツ文化を深く理解できるようになりますよ!
素敵なイースターをお過ごしください!
Frohe Ostern!
▽ドイツ文化に関する記事はこちら