この記事では、
- ドイツでのクリスマスの過ごし方
- 日本ではあまり知られていないドイツのクリスマス文化
などをまとめています。
クリスマスマーケットだけじゃないドイツのクリスマス!ぜひ日本でも取り入れてみて、クリスマスをより楽しむきっかけになれば嬉しいです!
クリスマスまでのカウントダウン!アドベントカレンダー(Adventskalender)
ドイツではクリスマスが近づいてくると、店頭にたくさんのアドベントカレンダーを見かけるようになります。
私もドイツで暮らすようになってから、毎年アドベントカレンダーを購入しています♪
今年はリンツチョコレートとハーブティーのアドベントカレンダーにしました!
アドベントカレンダーとは?
クリスマスから数えて4つ前の日曜日からクリスマスの到来を待つ期間をアドベント(Advent)といいます。そのアドベント期間をカウントダウンのように楽しむのがアドベントカレンダーです。通常アドベントカレンダーは12月1日から始まるものがほとんどです。
元々はキリスト教が由来の伝統のひとつでしたが、今では宗教的でない形式も多く見られるようになっています。
アドベントカレンダーには窓が付いてあって、毎日一つずつその窓を開けていきます。
窓の中にはチョコレートなどの小さなプレゼント、物語の一場面やイラストなどが入っていて、クリスマスまでわくわくしながらカウントダウンを楽しむことができます。
様々なアドベントカレンダー
アドベントカレンダーは、キャンディやチョコレートなどのお菓子、イラストが入っているもの、おもちゃが入っているものなど、以前までは一般的に子供向けのものが多い印象でした。
ですが、近年では、コスメやスキンケアといった大人向けのもの、メーカーや高級ブランドのアイテムなど、様々なタイプのアドベントカレンダーが多く見られるようになりました。
インテリアとしてもずっと使えるアドベントカレンダーや、自分で手作りするアドベントカレンダーのキットなども人気があります。
オリジナルのアドベントカレンダーを作るのも楽しいですよね♪
聖ニコラウスの日(St.Nikolaustag)
ドイツでは、12月6日は聖ニコラウスの日。このニコラウスの日にも、チョコレートやクッキーといったお菓子などのちょっとしたプレゼントが貰えます。
ニコラウスはサンタクロースの起源?
サンタクロースの起源ともいわれているニコラウスは、紀元3世紀頃に実在したキリスト教の司教がモデルとされています。
慈悲深いニコラウスは、貧しい人たちに援助をしていました。ある日、家計に困った姉妹の家に金貨を投げ入れたニコラウス。それがたまたま暖炉につるしていた靴下に入ったのです。この出来事から、クリスマスプレゼントは靴下に入れる習慣になったともいわれています。
ニコラウスのこういった姿が、今のサンタクロースへと変わったのかもしれません。
今では、1年間いい子にしていたら、プレゼントが貰えるといわれています。
ドイツの子どもたちは、クリスマスの前にあるこのニコラウスの日を楽しみに待っています♪
クリスマスマーケット(Weihnachtsmarkt)
実はクリスマスマーケットの発祥の地とされてるドイツ。そんなドイツでは12月が近づいてくると、いろんな町でクリスマスマーケットが開催されます。
仕事が終わった夕方の時間帯や週末には、たくさんの人が訪れ賑やかになります。
私の住んでいる町でも毎年クリスマスマーケットが開催されるので楽しみにしています。
▼ドイツ最古の町トリーア(Trier)のクリスマスマーケットにも行ってきました!
クリスマスマーケットについて
クリスマスマーケットとは、11月末頃からクリスマスの期間に開催される伝統的な屋外の市場のことで、ドイツ以外にも、ヨーロッパ各地で開催されています。
クリスマスマーケットでは、クリスマスの装飾品、伝統の手工芸品、おもちゃ、食べ物、飲み物などが販売され、クリスマスの雰囲気を楽しむことができます。
クリスマス飾りのオーナメントやキャンドル、温かいホットワイン(グリューワイン)など、たくさんの出店が並び賑やかです。
ドイツの三大クリスマスマーケットの地
ドイツの三大クリスマスマーケットは、「ニュルンベルク」「ドレスデン」「シュトゥットガルト」といわれています。
特に有名なのは、ニュルンベルクのクリストキンドレスマルクトで、毎年世界中から200万人を超えるたくさんの人が訪れています。
他にも、都市部であるベルリンやミュンヘン、フランクフルト、ケルンやデュッセルドルフなどでも、盛大なクリスマスマーケットが開催されています。
ドイツのクリスマスマーケットを楽しむ場合には、クリスマスイブより前に訪れるのがおすすめです。
グリューワイン(Glühwein)や冬のハーブティー
寒いドイツの冬では、温かい飲み物が欠かせない存在です。クリスマスシーズンになると、グリューワインや冬季限定のハーブティーなども見かけるようになります。
グリューワインとは、ドイツやオーストリアなどヨーロッパで冬季によく飲まれる伝統的な温かいワインの飲み物のこと。通常、赤ワインがベースとなっていて、シナモン、クローブ、オレンジピールなどのスパイスや香辛料が入っています。
クリスマスマーケットといえばグリューワイン
ドイツのクリスマスマーケットには、必ずといってもいいほどグリューワインが販売されています。
寒い中飲むグリューワインは身体がぽかぽか温まります。
クリスマスマーケットには、ノンアルコールのもの(ワインではなくブドウジュースをベースにしたもの)も用意されてることがほとんどです。
家庭で手作りするグリューワイン
ドイツでは、グリューワインを手作りして楽しむ家庭も多いです。
通常の赤ワインベースのグリューワインの他にも白ワインをベースにしたもの、フルーツジュースをベースにしたノンアルコールバージョンなど、アレンジしても楽しいですよね。
シュトーレン/シュトレン(Stollen)
ドイツの伝統的なクリスマススイーツ「シュトーレン」最初に作られたのはドイツの都市ドレスデンとされています。
シュトーレンは、楕円形のパンにバター、ドライフルーツ、ナッツなどがたっぷり入っていて、周りは粉糖で覆われています。
クリスマスまで少しずつスライスして食べるクリスマスの時期ならではのスイーツです。
伝統的なシュトーレンには、アーモンドやマジパンが含まれていて、けっこうずっしりしているお菓子なので、食べすぎ注意です(笑)
日本では、「シュトーレン」と表記されていることが多いようですが、ドイツ語の発音に近いのは「シュトレン(Stollen)」です。
ドイツ語で会話するときには、シュトレンと発音する方が伝わりやすいかもしれません。
クリスマスはクッキーを焼く時期!
クリスマスシーズンになると、ドイツでは多くの家で手作りのクッキーを焼くようになります。
家庭で焼くクッキーには、
- Butterplätzchen(ブッタープレッツヒェン)
- Vanillekipferl(バニラキプフェル)
- Spritzgebäck(シュプリツゲペック)
などがあります。
型抜きして作るバタークッキーや三日月型のバニラキプフェルは定番のクリスマスクッキーです。
ドイツのクリスマスのお菓子
たくさんのスパイスが入ったクッキー「Spekulatius(シュペクラチウス)」や、ケーキとクッキーの間のような食感でスパイスが効いた「Lebkuchen(レープクーヘン)」、シナモンたっぷりの薄いクッキー「Zimtwaffeln(ツィムトヴァッフェルン)」、ヘーゼルナッツが香ばしい「Nussecken(ヌスエッケン)」なども、ドイツのクリスマスにはよく見かける定番のお菓子たちです。
クリスマスは家族で過ごす日
日本ではクリスマスというと、恋人や友人と過ごすイメージがありますが、ドイツでは家族で過ごす日。一緒の食卓を囲みながら家族団らんの時間を楽しみます。
シュトーレンや焼いてきたクッキーを持ちよってKaffeetrinken(コーヒータイム/おやつタイム)をしたり、ボードゲームをしたり、ゆっくりおうち時間を過ごすのが定番です。
ドイツのクリスマス休みは26日まで
なので、12月24日のクリスマスイブから12月26日までの3日間、ほとんどの所でクリスマス休暇でお休みになります。
また、メインのお祝いは、通常前日の夕方や夜に行われることがほとんどです。クリスマスの場合は12月24日の夕方(Heiligabend/Weihnachtsabend)、ニコラウスの日は前日12月5日の夕方(Nikolausabend)
所説あるようですが、12月24日クリスマスイブはイブニングのイブともいわれているそうです!
まとめ
クリスマスマーケットが有名なドイツのクリスマス。シュトーレンやグリューワインを楽しんだり、クッキーを焼いてみたり。ドイツのクリスマスならではの過ごし方も取り入れてみると、よりもっとクリスマスが楽しめますよ!
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日本でも購入できるクリスマス関連品をまとめたクリスマスコレクションもあるので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
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